妄想介護福祉士『G 』がいくっ❗

みなさん、おはようございます。
昨日から突然始まった旧盆特別番組まだまだ続きます。
くだらない話が当分続きますのでスルーしてください。

野球馬鹿の話6回表

1年生の練習は来る日も来る日も50ｍダッシュや腹筋、背筋などの基礎トレーニングだけ。中学で目を付けられた奴は時折グランドで特例の練習などを行う日々が続きました。

金のスパイクなど勿論初めて履いていた小生は、最初の1週間がとても長く、足の裏の痛みに耐えた死ぬほどキツイ練習でしたが、徐々に慣れていった？のかどうか記憶にないのですが、何とか耐えて3ヶ月が過ぎた7月某日3年生の終戦の日がやってくるのでした。

3年生が引退すると8月には新人選がスタートするので、直ぐに2年生を中心とした新チームがスタートするのですが、このチームでは2年生が5,6人程しかいなくて、必然的に1年生が主力のようなチーム体制になっていきました。

やっと此処からバット持たしてもらったり、グランドでのちゃんとした練習に参加できるようになって野球が出来る事の喜びを爆発させられると喜んでいたのですが、此処でまさかの「然うは問屋が卸さない」という言葉を痛切に感じる事となるのです。

子供の頃からの空き地での野球や自主トレである程度技術は大丈夫だろうと慢心していた小生の心と体は一瞬にして簡単に跡形もなく壊滅的に破壊されてしまいました。

やはり中学で経験していた奴らの動きというか、フリーバッティング等でも全然違うのです。天と地、子供と大人位の差を感じ、屈辱感にさらされた自分がいて、どうもがいても無理だと弱気になる自分がいたのです。

フリーバッティングではバットの重さからか、満足に振る事すらできず、殆ど前に飛ばない日々が続くのです。同期の中学野球経験者は意図も簡単に金属バットでのバッティング練習を楽しみどんどん成長していきました。焦りばかりが募る日々です。

3年生の引退から1ヶ月が過ぎた頃新人戦のメンバーが発表されましたが、部員数24名程度でベンチ入り18名の中に小生の名は勿論ありませんでした。だれがどう贔屓目に見てもその差は歴然としているのでありました。

新人戦当日、試合用の真新しいユニホームを着ている同期が羨ましいという気持ちよりも、白の練習着を着ている自分が恥ずかしいと感じていた気持ちのほうがとても大きかったと記憶しています。

試合中はスタンドで応援しているのですが、気持ちなど入る余地もなく、「早く負ければいいのに」と思うまでに小生には余裕もなく、自尊心を傷付けられた悲劇の主人公を演じているのでした。

新人選が終わって9月に行われる選抜の選考基準の大会となる、秋季大会も同様で、背番号はとても、とてもの状況に何の変化もありません。

その証拠にこの頃何処と試合したかとか、大会で何処に負けたとか全然覚えていないんですよ。自分に余裕がなかったんですね。来る日も来る日も自分はだめな人間だ、へたくそな人間だ、と思い他人を羨む精神状態だったのです。


野球馬鹿の話7回表にまだまだつづく


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負けるが勝ち/一時的に負けることが全体を通じて負けとはならない、大局的に見れば、かえって勝ちを得ている場合が多い。